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アパレル生産管理のABC ~リスク対策編~

· DeepValley

こんにちは、こんばんは。DeepValley国久(くにひさ)です。

GWが明け、夏のような気温が続いていますね。街中でも半袖の人を見かけることが増えました。

さて、今回は前回書いた「アパレル生産管理のABC」の続き、リスク対策編です。

リスク対策とは、リスクを対策すること(そのまんま)なのですが、そもそもリスクとは、「危険性」という意味もありつつ、「不確実性」という意味もあります。危険性がないか確認し備える、また不確実性があるものを確実的なものにするように考えて対策することを意味します。

アパレル生産管理のリスク対策と言えば、トラブルでQCD(品質・コスト・納期)が予定通りに進行しないという事を未然に防ぐため、あらかじめ備えること、また実際トラブルになった際に最適解でスムーズに進行できるように対策することだと考えます。

「備えあれば憂いなし」ですね。今回はその心構えのようなものを書きたいと思います。

アパレル生産管理のリスク対策術 四か条

QCDトラブルって、結構よくあるかと思います。

仕様と違うものが上がってきた、コストが予算オーバー、納期遅れ…月に何十品番とモノ作りをしていたら、1つか2つは必ずありますよね。

中には地獄の苦しみを味わう・・・なんて事も・・・(何度か経験あります)

そんなトラブルを最小限にする為に、アパレル生産管理のリスク対策術四か条とは…

①エビデンス(証拠書類など)を必ず入手する(問題ないことを確認して初めて安心する)

②基本想定通りに進行しないと思って都度確認し、同時に2~3代替案を考えておく

③相手と分かり合えていないという前提でコミュニケーションする

④他者よりまず自分を疑う

は皆さん常日頃行っているかと思います。出荷書類や受領書等の証拠書類(証跡・証憑)は必ず入手するようにしましょう。出荷したら送り状(送り状№が確認できるか、出荷先が正しいか要確認)と出荷明細をもらう、受領したら受領証をもらう(生地や附属類の場合、中身を確認した上での受領)など。

また、にも通じますが、言った言わないを避けるために、口頭で握った約束事は決定事項をメール等で残し、返信をもらうなど日頃からエビデンスを残す癖をつけることも有効です。

ですが、皆さんは荷物が明日どうしても午前中に着かなければいけない場合、普通に出して当たり前に届くと思いますか?私はまず「絶対届かない」と思って確実に着く方法を確認して探します。

例えば工場さんに明日完先をやらないと確実に納期に間に合わないから生地を!と言われた場合、

大至急原反出荷→出荷元に運送便確認→謎の運送便(よくある)で遠方の工場に届かないリスク大→運送便変更交渉→念の為に原反と同ロットの先上用の着分(1着に必要な生地をカットしたもの)を別の運送便で明日着手配する、などを行います。

要するに当たり前に進むとは容易に信じずに、不測の事態に備えること、目的を理解しどうすればそれが叶うかを考えて柔軟に対応することが肝です。もちろん日頃から手配がギリギリにならないようにすることが一番大切ですね。

トラブル要因の№1と言っても過言ではないのがコミュニケーションで生じる齟齬ではないでしょうか。言った言わないはもちろん、言ったけど認識が違っていた、○○だと思い込んでいたなど、とても多いと思います。このトラブルを最小限にするには、

1. 口頭での握りを減らす(履歴で残すようにする)

2. 認識を合わせるために誰でも分かるように箇条書き等で要点を記す

上記が有効だと考えます。

1. で述べたように電話で話す→メールで認識合わせするでもOKです。エビデンスが残るような運用を心掛けると自身の備忘録にもなり効果的です。

もちろん、AYATORIを使う事もおすすめです!!!

また2. ですが、これも重要です。日本人は空気を読むことに長けていて、これくらい言わなくても分かるだろうという伝え癖?があると思うのですが、○○だと思っていたというように認識が違う場合も結構あるので、主語述語を意識して言語化し、文字で誰でも理解できる状態にする、という事です。言われなくても分かってる!と怒られるかもしれませんが、地味に結構有効です。

は言わずもがな、です。

信頼関係構築の為にも、まず自分に不備がなかったか確認し、間違った場合はごめんなさい!と謝りましょう。

リスク対策は決してネガティブ思考ではなくポジティブ思考

改めて四か条を振り返ると、すべてを疑っている感がありネガティブな印象を持ちますね。笑

念には念を入れまくっているし、心配性だし、取り越し苦労な雰囲気もします。

ですが、前提が健全に生産を前に進める為なので、非常に重要な事ですし、逆に誰よりもポジティブ思考では?と私は思っています。笑

なぜならトラブルが起こった時の地獄を考えてみてください・・・売上減少や機会損失はもとより、対応に時間がとられ、疲弊して新たなミスを連発・・・と、誰にも何も良いことはありません。そうならない為に、みんなの笑顔の為に必要な事だと考えています。自分も他者も、不測の事態で普段では考えられないミスをしたりしますしね。それを補うための思いやりや優しさなのです。

もちろん信頼関係も重要なので、関係性が構築できた相手とはここまで徹底しなくてもOKです。これらは現場で手間が掛かる事でもあるので、それを理解して適度な配慮を心掛けましょう。

慣れてくると備え忘れていても臨機応変に対応できるようになってきますから、安心してください。笑

それでは、また。