こんにちは!DeepValley国久(くにひさ)です。
近頃インフルエンザが本気を出しているようですね、、、
先週からインフルエンザによる打合せの中止がいくつかあり、友人にも続出してます。
皆さま、うがい手洗いで予防の上、くれぐれもご自愛くださいませ。
さて、先週、弊社代表の深谷と共に、関東のとある縫製工場さんへ伺いました。
前職の生産管理時代に大変お世話になった社長のご厚意により心よく受け入れてくださり、
また、先月のものづくりサミットで登壇された
文化ファッション大学院大学名誉教授 稲荷田先生とお話させて頂く機会も頂き、
縫う現場やその課題、技術向上のためのお取り組み状況等をたくさん学ばせて頂きました。
お洋服は「人」が縫っています
工場さんを見学させて頂き、改めて実感したのは、「お洋服は人が縫っている」ということです。
縫製やモノ作りをお仕事にされている人からすると当たり前の事なのですが、
お洋服を買う人達はそのことを意外と知らない(機会がない)のでは?と。
ハンドメイドやオーダー品など、既製服ではない場合は認識/想像しやすいと思いますが、
お店に並ぶ既製服だって、どんなに安いお洋服だとしても、
ひとつひとつ人の手で縫われています。自動的に機械で完成する訳ではありません。
(お恥ずかしながら、私もその意識が薄くなっていることに気づいた次第です、、)
その工場さんでは、仕様を約50工程に分け、その工程のプロ(職人さん)が縫い、
1着の製品を仕上げていました。
(シャツなら袖のカフスを縫う人、襟を縫う人、前立てを縫う人・・・など)
担当の縫製スタッフさんは自分のパートを丁寧に、そしてスピーディに仕上げていきます。
それはもう、とてもとても真似できないスピードとクオリティ。
思わず見惚れてしまい、気付いたらその縫っているお洋服を欲しい!と思っていました。
今まで店頭で見ていた製品に「愛おしさ」が加わった感じです。
洋服を購入するという意思決定の中で、デザインやブランドの世界観はもちろん重要ですが、
作り手の顔や高度な技術(職人技)が見える事も凄く影響力があるなと。
洋服がどう作られているのか、どんな人が縫っているのか、
縫製技術を向上させる為にどんな努力を行なっているのか、
たくさんの人に知ってもらいたいと感じました。
前述のものづくりサミットにて「魅せる工場作りを目指す」というお話がありましたが
そうやって全国の縫製工場さんから発信していく事も今後増えるといいですよね。
(ちなみに、先日Twitterでも同様の内容を投稿したところ、自身史上初のいいねを頂きました…!同じような想いの方が多いことがとても嬉しかったです!)
製造トラブルをなくす為に我々ができること
そんな全国の縫製工場さんから、以前よりよく耳にしていた声がありました。
縫製仕様書の形式(フォーマット)がアパレル企業様によって異なるので大変!という声です。
時には同じ会社でもブランドやデザイナーによって違うという場合もあります。
縫製仕様書の形式が異なる事で何が大変かというと、
- 必要情報がどこにあるか分かり辛い(見落とすリスクがある)
- 必要情報の抜け漏れがある(そもそも仕様書に書く欄がない) などなど。
一度では分かり辛い為、何度も何度も内容を確認しないといけない場合も少なくありません。
なので、縫製工場やOEM会社の方が独自の形式に書き換えているそうなのですが、
そこで生じる問題が書き間違えによる製造トラブル。
心を込めて丁寧に縫った製品が、最悪店頭に並ばず人の手に渡らない可能性もあります。
とてももったいないし悲しいと感じませんか?
この問題解決を行う事で、製造トラブルを減らし、作業工数を減らし、
もっともっと技術の向上や営業活動に時間を使えたら…!と思うのです。
将来を担う若い人材の為にもなる、と思うのです。
弊社では現在、”製造トラブルをゼロに”を目標に、
弊社サービスである「AYATORI」(モノ作り管理ツール)の一機能として、
縫製仕様書統一化を目標としたデジタル縫製仕様書の開発を進めております。
ブランド様が仕様書の形式を変更することはなかなか難しいかもしれませんが、
AYATORIによって縫う現場の人が統一した仕様書で確認できたなら。
同時にこれまで紙が主流だった仕様書がデジタル化する事によって、様々な可能性が広がり
より良いモノ作りが行えるようになったなら。そんな想いで開発を進めています。
AYATORI を便利で使いやすいサービスにするために、
是非とも現場目線の現状や率直なご意見を聞かせて頂きたいです。
お知り合いの方などいらっしゃいましたら、どんどんシェアしてください!
いやそんなサービスいらない、という声も大歓迎です。
長くなりましたが、何卒よろしくお願いいたします!