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アパレル不況について思う事。

· DeepValley

アパレル不況について考えてみたいのですが、アパレル業界は流行に敏感な消費者に価値を感じてもらわないといけない世界です。

 

性別はもちろん年齢差、ライフスタイル等による嗜好が異なる複雑なセグメントを持ちます。

微妙な差やPRする部分、売り方、共感してもらうストーリーまで多層化して、商品として成立させていく事がアパレルビジネスの基礎です。

 

時代が巡って現在は90年代のファッションが流行っていたりしますし、昔の感覚も不要と一概には言えませんが、デザインや機能、販売方法をアップデートしていかなくては時代の変化にはついていけません。

 

ただトレースしているだけなら誰でもできる仕事です。

 

こまめなアップデート(商品、商習慣構造)を繰り返していくことは、学習と変化をする必要があります。

服は最低限の消費でいい。

アパレル業界で大きく変わってるのは女性の消費行動です。

女性の社会進出で一見、裕福になり、需要は増加してるかのように思えるんですが、平行して単身世帯も増えてるし、そもそも働いてるのは家計が厳しいから働いてる方が多いです。

残念な事に『着飾る』っていう感覚がだんだんと薄くなっていて、洋服が『ファッション』から『生活用品』っていう考え方が蔓延してる感じです。

それは女性だけじゃなくて、男性はさらにその思考が強いです。

雇用形態が多様化する中、契約社員、フリーランスなど服装に縛られることなく働く人が増えて、企業自体も昔ほど絶対スーツ着用というのは古い考えになってます。

服にお金をかけるくらいなら、ゆっくり体を休めることに使って、将来に備えるために出費したい。

そして服を買うなら、動きやすく、機能性が高いものがいいという考えが今は主流です。

こうした変化を嘆いても仕方がないですし、国内のアパレルに関してはそういった部分を無視してきた事が今の不況の原因の様に感じます。

それどころか、よくわかんないブランドを作って、海外製のちゃちな商品を大量に供給して、消費者をバカにするようなものばっかり作った結果が今に繋がっているのだと思います。

ファストファッションのせいではなくて、自分達のせい。

今苦境に陥っているアパレル企業は、ファストファッションが台頭していく中で、国内のマーケットは縮小しているにもかかわらず、製品の品質には目をつぶり、過剰に製品を供給することで生き延びようとしていきました。

それが自爆の始まりだと感じています。

ファストファッションや増え続けるショッピングセンターの客層の需要に対応しようと、低価格路線に乗り、スケールメリットを追求しつつ、縫製や素材にかけるコストを減らし、品質はおもちゃのようにペラペラですぐにへたってしまうものが増えていきました。

そんな付け焼き刃でうまくいくはずがありません。

ユニクロに代表されるファストファッションは、繊維のレベルから原料メーカーとともに研究を行うなど、品質管理と在庫管理を徹底し、安く、高品質を実現しています。

一方、大手アパレル企業では、ほとんどのブランドがOEMメーカーに企画、生産を丸投げ状態です。

特に顕著に品質の下落を感じるのが、百貨店のテナントです。

もともと百貨店のブランド服と低価格帯の服には圧倒的な見た目の差がありましたが、いまは低価格のブランドと、百貨店の服は、値段の差の割には品質の差なんてほとんどないです。

それでは百貨店ブランドの服が売れる方が不思議ですよね。

最後に

百貨店では顕著にラグジュアリーブランドが伸びてるいるって話をしました。

高級ブランドの代名詞であるエルメスが日本での売り上げを20%以上も伸ばしているのを見れば、いくら消費が下がってる言ったって、ここまで国内アパレルが落ち込む事はないんじゃないでしょうか。

そもそも社会の趨勢として服を買う意欲が下がったところに、中途半端な価格で中途半端な品質のものが出されても買う気にはならないです。

それに最低限に必要なものを買うのならば、掌の上のスマホで十分です。

『メルカリ』のようなフリマサービスで服を買うようなケースも増えています。

だからと言ってじゃぁEC販売だって舵を切るのはあまりにも考え方が浅はかすぎる面はありますが。

アパレル業界が不況といっても供給過剰であるのはもちろんですが、これまでの商習慣を踏襲し続ける考えが、マーケットの拡大をしてこなかったことがまず一番の問題です。

 

短期的な利益を追いかけすぎた反動が現状を生み出し、過去の成功体験に基づき時代の変化などに気付かない振りして、これまで通り売上が伸びもしない商品を提供し続けていきます。

決して努力していないというわけではないです。努力の仕方が間違っているだけです。

一度古い考えを取っ払えば、まだまだアパレル業界は成長市場だと我々は感じます。

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